【首都直下型地震の危険度】東京でワースト1位「荒川6丁目」はなぜいけないのか?

公開日: 更新日:

通行不能の「1.7メートル制限」より狭い道

 荒川6丁目はどうなっているのか。ゴールデンウイークを利用して実際に足を運んでみた。

 まず、飛び込んできたのが「この先通行不能 四輪車」と書かれた黄色の看板。通行不可ではなく、通行不能だという点に留意したい。実際、5ナンバー車までが通れる「1.7メートル制限」の道すら少なく、これより狭い道がいたるところにあった。道路の端には電柱もあり、これが通行の妨げになっているケースもある。一方、急速な再開発も行われているが、昔ながらの長屋や敷地10~15坪程度の古い狭小住宅も残っていて、荒川区では一部で建物敷地細分化に規制を設けている。

 もっとも、最寄り駅は京成本線・地下鉄千代田線が乗り入れる「町屋駅」で、都電荒川線(東京さくらトラム)の「町屋駅前」も使えるアクセスの良さ。さらに犯罪件数(2023年)も23区で2番目に少ない(1位は文京区)。下町の近所付き合いが残っていたり、防犯カメラ設置を増やしたことなどが背景にある。荒川6丁目の「総合危険度」もこの5年でかなり減っており、昔ほど危険ではなくなっている。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  3. 3

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  4. 4

    回復しない日本人の海外旅行…出入国数はGWもふるわず、コロナ禍前の半分に

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    「リースバック」で騙される高齢者続出の深刻…家を追い出されるケースも

  2. 7

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  3. 8

    田中圭にくすぶり続ける「離婚危機」の噂…妻さくらの“監視下”で6月も舞台にドラマと主演が続くが

  4. 9

    千葉工大が近大を抑えて全国トップに 「志願者数増加」人気大学ランキング50

  5. 10

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由