首都直下地震で「閉じ込め」が起きてしまったら…5つのケースでの対処法・取るべき行動

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 先週21日に発生した茨城県南部を震源とする強い揺れ(震度5弱)に驚いた人は多かったはず。ちょうど朝の通勤途中の時間帯であり、電車やバスの車内には携帯端末の警報音がけたたましく鳴り響いていた。バス移動中の記者も「車内に閉じ込められたらどうなるの?」と少々不安。そこで地震による「閉じ込め」の対処法について調べてみた。

 ◇  ◇  ◇

①エレベーター内に閉じ込められたら

 東京消防庁によると、都内に20階建て以上のビルは実に1000棟以上もある。地震の揺れ自体には耐えられても、必ず起きてしまうのが「エレベーター内の閉じ込め」だ。

 その数がすごい。東京都の首都直下地震被害想定(最大震度7)では、最大2万2426台のエレベーターが停電などによって「閉じ込め」につながる運転停止があるとしている。都内全体でエレベーターは約16万6000台あり、そのうち14%ほどが動かなくなる計算だ。

 2018年6月の大阪府北部地震(震度6弱)では長くても5時間半で全員が救出されたが、この際の閉じ込め件数は346台のみ。2.2万台の止まったエレベーターを一つ一つチェックしていくとなると、相当の時間がかかることになる。

 備え・防災アドバイザーの高荷智也氏がこう言う。

「最近のエレベーターは緊急時にも最寄り階まで動くものもありますが、基本的に停電してしまうとエレベーターは動かないと考えていい。とりあえず、各階のボタンや非常連絡ボタンを押しましょう。不幸にも閉じ込められてしまった場合は、救助が来るまで待つことになりますが、想定される首都直下地震では1日では来ない可能性もあります」

 長期戦になる可能性もある。そこで港区では集合住宅向けの救護用品を無料配布している。

「都内で約2.2万台という閉じ込めが起きることを想定し、高層ビルの多い港区では特にエレベーター内に閉じ込められた際に利用する非常食などが入った『防災チェア』と『キャビネット』を無償配布しています」(港区・防災課の担当者)

 防災チェアとキャビネットには500ミリリットルの保存水が3本、非常用クッキーが3袋。エレベーター内は暗闇のため、LEDランタンも1台。また長時間の閉じ込めを想定してトイレ袋も3枚、トイレットペーパー1個、さらに消臭スプレーまで収納されている。

「閉じ込めが自分ひとりならまだしも、通勤や通学の時間帯と重なると複数人が一緒に救助を待つことになります。排泄などでは困るでしょうが、助け合うことが大事です」(高荷氏)

 想定では3日間は大規模停電が継続する可能性があり、局所的に1週間継続することもある。

②地下鉄車内に閉じ込められたら

 通勤通学中に地震が発生し、緊急停止した電車内に閉じ込められたらどう行動すべきか。

 東京メトロは震度4以上で走行中の車両が緊急停止。広範囲で停電が起きた場合は、車内は一時的に真っ暗になるので、ここでパニックにならないことが重要だ(すぐに非常用照明が点灯)。

「一番やってはいけないことは自分の意思で外へ出ること。逆方向から電車が来る可能性もないわけではありません。仮に地震が軽微だった場合、今度は降りた人を把握するまで鉄道会社は車両を動かせません。他の乗客の大迷惑にもつながります。火災やガス漏れといった非常事でもない限り、乗務員の案内があるまで車両にとどまってください。鉄道各社も迅速に避難誘導するよう訓練を重ねています」(高荷氏)

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