トランプ前大統領を襲う“銃撃トラウマ”…「うつ病」発症の可能性をダブリン大教授が指摘

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 ジョーンズ教授は、トランプ前米大統領のようにナルシシズムの強い人は、些細な脅威に対しても過剰に攻撃的な反応をしてしまう可能性がある、ともしている。

■レーガン元米大統領に起きた変化

 しかし、その一方で、銃撃でトラウマを受けると、人として成長し、より大きな共感、強い人間関係、深い精神性を育み、人生に新たな意味を見いだすこともあるという。

 レーガン元米大統領は1981年に銃撃された後、共感力と謙虚さが増した、とされている。レーガンは「神は理由があって自分を救った」と信じ、旧ソ連との核緊張の緩和を進めている。

 心理学者の関修氏(明大講師)はこう言う。

「いま現在トランプは、銃撃事件が大統領選に有利に働くとポジティブに考えているかもしれません。興奮状態だから、PTSDも発症しないでしょう。心配なのは、大統領選に勝利し、大統領として日常生活を送るようになった後です。アメリカ大統領は激務で多忙なだけに、疲労し、ストレスがたまるのは間違いないでしょう。その時、PTSDを発症し、うつ病になる恐れがあります。誰かが自分を狙っていると疑心暗鬼になり、誰も信用しなくなることも考えられます」

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