著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(59)電気アイロン誕生から100年…東芝のハイブリッド型が「360度」実現でまた進化

公開日: 更新日:

 令和の時代、夏はスーツなしのクールビズが当たり前。学生もハーフパンツが制服になったり、“きちんとした”衣類が少なくなりつつあります。アイロンがなくても、なんとかなるかもしれない時代。シワのばし用に衣類スチーマーさえあれば、だいたいオーケーです。

 それでも、冠婚葬祭ではピシッとした衣類が必要。シワがなく、折り目もついている必要がある。

 アイロンさえあれば、シワのばしも折り目も対応できます。しかし、アイロンはアイロン台がなければ実力が発揮できませんし、使うのはちょっと手間です。このため、衣類スチーマーの出番がどうしても多くなります。

 洋服の本場・欧米では、アイロンはアイロン、衣類スチーマーは衣類スチーマーと、それぞれ専用機が当たり前です。

 しかし日本のメーカーは、消費者があまり使わないものには力を入れません。衣類スチーマーとしても使えるハイブリッド型のアイロンで対応します。

 ところが使い勝手が良い製品がなかなかありませんでした。理由は「水」です。衣類スチーマーは垂直に立てて使うスチームアイロンというべき製品。普通のアイロンは、掛け面の上に水タンクを設けます。タンクの水が重力に従い、下へ下へと移動するので、うまく導いてやれば、ポンプなど、特殊な装置を用いる必要がありません。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」