超音波検査のメリットは臓器の動きや血流を動画でチェックできること
■立っている状態かお座りで
では、超音波検査をどうやってワンちゃんなどに行うか。一般にはあおむけや横向きに寝かせることが多いと思いますが、当院では普通に四つ足で立っている状態かお座りです。
この体勢はワンちゃんなどにとって自然の状態ですから、ストレスがありません。さらに飼い主さんになでてもらったり、声かけしてもらったりすると、より一層落ち着きます。そうやってスタッフが、超音波を発するプローブを当てる部分を軽く持ち上げてくれればしっかりと不動化でき、きれいな画像を得られるのです。
ちなみにあおむけだと、臓器や腸などもそれぞれの重さで背中側に下がりやすくなります。そうすると、たとえば腹水がたまっていても、分散しがちの画像になる欠点もあるのです。立っている状態での画像なら、その欠点を克服でき、圧倒的に診断しやすい。
ただし、あおむけ状態での撮影画像と上下が逆になるため、慣れないと違和感があるかもしれませんが、繰り返しているうちに問題なく診断できるようになります。若い獣医師さんはむしろ四つ足での撮影を習熟すべきでしょう。
超音波検査は動物目線で行えば負担を与えることなく、有用な情報が得られる検査ですから、触診などの延長線上に位置づけて、もっと役立ててほしい検査といえます。
(カーター動物病院・片岡重明院長)
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