飼い主が不安になり「夜間の救急外来」受診→不要な検査で治療費がかさむリスク

公開日: 更新日:

 愛犬や愛猫がいつもと違うそぶりをしていたら、飼い主さんは心配してその症状をネットで検索するかもしれません。そこにある情報は概してよくない話で、それが飼い主さんの不安を募らせてしまいます。先日も、そんな飼い主さんがシニアのワンちゃんを連れて来られました。

 そのワンちゃんの症状は、後ろ足の肉球を気にしてなめたり、かばったりするそうで、飼い主さんがそこを見ると、赤黒く腫れてシコリのようなものがあったそうです。それでネットで「黒いシコリ」と検索すると、皮膚がんの一種メラノーマがヒットしたため、慌てて救急外来を受診したものの、X線検査をしても異常ナシ。

 その診断が腑に落ちず、こちらに回って来られたのです。

 患部を診察すると、シニア犬にはよく見られるものでした。角質が硬くガサガサする角化亢進症です。ヒトもかかとやひじがガサガサすると思います。あれです。

 ワンちゃんの場合、肉球の端にできやすいのですが、内側にできて歩行時に加重がかかると、違和感を覚えると思います。ヒトに例えるなら、ウオノメのような感覚でしょうか。それでワンちゃんはそこをかばったり、なめ壊したりすることがあるのです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  3. 3

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  4. 4

    清原果耶「初恋DOGs」にファン失望気味も…《低視聴率女王》待ったなしとは言い切れないウラ事情

  5. 5

    会議室で拍手が沸き起こったほどの良曲は売れなかった

  1. 6

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 9

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  5. 10

    新横綱大の里が直面する「遠方への出稽古慣れ」…車での長距離移動は避けて通れない試練に