日本一“ヘン”な工場見学とは? 島田電機製作所に聞いた
普段何げなく押しているボタン。たかがボタンと言うなかれ、そのテーマパークが昨年7月にオープンした。
「OSEBA」(オセバ)は同社工場内(3階)にある世界初の「押す」をテーマにした遊び空間。特にエレベーターに乗った子供がそうだが、ほぼ全員がボタンを押したがる(そして親に叱られる!)。ある日、そんな子供のいたずらに困り果てた親から「工場見学をさせてもらえませんか」と問い合わせがあり、普通なら断るところ、同社はなんと実現させてしまったのだ。
「エレベーターやボタンが好きで好きでたまらない人はもちろんのこと、誰もが目の前にボタンがあれば、つい押したくなるもの。『OSEBA』ではボタンを押すという日常的な行為をベースに、あらゆるボタンを思う存分“押しまくる”ことができます。ぜひ、『ボタンを押せば 何かはじまる』をキーワードにここでしか味わえない非日常体験をお楽しみください」(広報担当者)
島田電機製作所は、エレベーターのオーダーメードの押しボタンや表示灯などを多く手掛け、国内シェアは6割以上。虎ノ門ヒルズや森ビル、東京スカイツリーにも同社の製品がエレベーターメーカーを通じて用いられている。東京ドームホテルの押しボタンはボールの形をしているが、これも同社がデザイン図を基に設計、製作したものだ。