新小岩「大衆酒場 かど鈴」牛のハチノスを使った煮込みはトリッパのシチュー以上のコク

公開日: 更新日:

新小岩が元気!

 周囲の壁にはずらりと短冊が張り巡らされている。どれもこれも安くてうまそうなものばかりだ。オススメの刺し身は早めにいかないとすぐに売り切れてしまう。店の雰囲気は堂々とした老舗の昭和酒場のようだが、店ができてまだ8年ほど。船橋の人気店の流れらしい。煮込みを盛る手を休めずにケイゴ君が親切に説明してくれた。さっきからなれなれしくケイゴ君と呼んでいるが、実は隣の常連カップルと意気投合、彼らが「ケイゴ君」と呼んでいたからアタシもそう呼ばせてもらっているわけ。

「最近は小岩がちょっと廃れてきてるよね。その代わり新小岩が元気だよ」と彼氏。「そうそう、こんな店で昼飲みもできるし商業施設も増えたけど、バランスがいい街よね」と彼女が後を受ける。なるほど。気分良くなったアタシは梅割り(280円)に突入。キンミヤ焼酎ストレートに天羽の梅エキスを足したもの。肉厚のグラスに口を持っていき、チューッとやる。一口飲んでできた隙間に受け皿にあふれた焼酎をグラスに注ぐ。この一連の動作がスムーズにできれば酒飲みとしては高段者ということになる。って別にエラかないけどね。見ていた隣のお姉さんが「この時間から梅割りイキますか!?」。こうなりゃ、破れかぶれだ。一番深いとこまでいっちゃうか。 (藤井優)

 ○大衆酒場 かど鈴
 葛飾区新小岩1-29-10

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