大容量コスメで“損”をする? お金がたまらない人がやりがちな「美容アイテム」のワナ【美容家監修】
お金が貯まらない人ほど、思考停止で買いがちなものとは?
物価高なのに、所得は満足に上がらない我が国ニッポン。その影響は、日々の美容費にも。
しかし「おトク」だけを意識する人ほど、ハマりがちなある“ワナ”が…。「買って失敗しやすいポイント」を時短美容家の並木まきが解説します。
日焼け止めや化粧水など「毎日絶対に使うもの」ほど、おトクに買えると嬉しいですよね。
1回の出費はそこまで多くなくても、小さな節約を積み重ねれば、年間では大きな節約になります。でも! 一見すると「おトク」に見えても、無条件で買うべきではないものがあります。
それは…“大容量”で売られている商品です。
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なぜ大容量化粧品が「おトク」と真逆なのか?
日焼け止めや化粧水は、確かに毎日使うもの。しかしお肌のコンディションは数カ月にわたって一定であるとは限りません。
市販されている大容量アイテムはだいたい3カ月。つまりワンシーズンで使い切れる量になっているものが多いのですが、この時期だと、暑さや不安定な気候によって想定外の肌トラブルが起こりがちです。
冷房や紫外線の影響でカサつきや、ヒリヒリ感が気になったり…。肌の調子も変わりやすいため、ずっと同じアイテムで満足できる可能性は低いといえるでしょう。
そうなると、他のアイテムに買い替えや買い足しが発生し、結果として節約とは真逆の行動になってしまいます。
また、そもそも買うもの全てが大容量であれば、使用期限内に全てを使いきれずに泣く泣く処分するハメになる場合も。
化粧品は、開封後3カ月程度で使い切るのがベター
特に今の時期にマストな日焼け止め。本来は室内でも塗るべきですが、「出かけるときしか塗らない」派も多いのではないでしょうか。
その場合、大容量サイズの日焼け止めを使い切るのには、かなりの期間を要しますよね。
ちなみに化粧品は、開封してから3カ月程度で使い切るのが理想とされています。開封後は時間が経つほど品質も劣化しやすい点にもご注意を。半年、1年…と長期間、開封後のコスメを使い続けるのは控えたほうがベターなのです。
化粧品は「確実に使い切れる量」を買うのが真の節約術
余談ですが、大容量がNGなら購入時に出費を抑えられるミニサイズがおトク! という話でもありません。中身が少なすぎればすぐにまた買わなくてはならず、トータルでは出費がかさむ傾向もあります。
真の節約術はズバリ、「必要な期間で、確実に使い切れる量を使い切る」でしょう。
日々の美容ルーティンを思い返したときに「これは確実に使い切る」と自信があるものは、大容量でも節約になる可能性があります。使い切れるかわからないものは購入時にざっくり「どのくらいで使いきれそうか」を頭に描きながら選ぶほうが、無駄な出費を減らせるはずです。
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今年の夏も、高気温な毎日が続きそうです。
高温多湿な環境は化粧品の劣化にもつながりやすいので、せっかく吟味して買った化粧品の品質が落ちないよう「保存状態」にもくれぐれもご注意くださいね〜!
(並木まき/ライター・エディター)