佐々木朗希「8月下旬ローテ復帰」構想がドジャースの新たな火種…先発投手1人が弾き出されることに
右肩インピンジメント症候群で60日間の負傷者リスト(IL)入りしている佐々木朗希(23=ドジャース)の復帰が、8月下旬あたりになるという。
日本時間14日、ジャイアンツ戦の前にロバーツ監督が明らかにした。
「2日前にはブルペン入りした。球速は90マイル(約145キロ)に届くくらいで、いい球だった。あす(15日)もブルペンで投げる。これから実戦形式の打撃練習に登板、実戦登板に進む流れ。順調に進んでいる」
佐々木は5月に右肩の痛みを訴えて離脱。5月下旬にキャッチボールを再開するも、状態が上がらずノースローに。6月下旬に再びキャッチボールを始めていた。
■フロント幹部は潜在能力を高評価
ロバーツ監督は佐々木の復帰後の起用法に関して、「戻ったときに考える」という。ドジャースの先発は山本(26)、カーショー(37)、メイ(27)、大谷(31)に加えてグラスノー(31)が10日に復帰。サイ・ヤング賞左腕のスネル(32)も今月下旬には戻ってくる。ローテは飽和状態になるだけに、佐々木のリリーフ転向の可能性を報じるメディアも中にはあるものの、「ドジャースは佐々木をいきなり先発ローテに入れる可能性が高い」と、特派員のひとりがこう続ける。
「大谷しかり、佐々木しかり、選手の起用法に関して最終決断を下すのはフリードマン編成本部長。そのフリードマンが佐々木の潜在能力を高く評価しているのです。故障が再発しないことが前提ですが、来季以降も見据えてプレーオフでもできれば先発で起用する腹積もりらしい。ドジャースはしばらくの間、生え抜きの若手がエース級に育っていない。メイも、負傷者リスト入りしているゴンソリン(31)も、オフにFAでレッドソックスに移籍したビューラー(30)もそう。それだけに何とかして佐々木を、将来のチームを支える投手に育てたいのです。ロッテでプレーしていた数年前から詳細なデータを集め、飛び抜けた能力があると判断して獲得にこぎつけた投手ですから」