著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

熊田曜子さんが受診を投稿…子宮頚がんは2段構えの検査で発見率ほぼ100%

公開日: 更新日:

 タレントの熊田曜子さん(43)が「子宮頚がん検診」とのタイトルで投稿したブログが話題を呼んでいます。検診そのものは女性ならおなじみでしょうが、自身のYouTubeのリンクが張られていて、その後の精密検査の様子が克明にアップされているのです。

 子宮頚がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因で、女性は8~9割が生涯に1度は感染するとされます。多くは免疫によって駆逐されますが、一部は免疫をくぐりぬけて10~20年でがん化します。発症のピークが30~40代にあるのはそのためです。

 社会でも家庭でもとても大事な時期ですから、子宮頚がん検診が不可欠ですが、残念ながら受診率は4割ほど。イマイチなのが現状です。その原因として、検査そのものの痛みや恥ずかしさがあるといわれますが、熊田さんの投稿はそんな誤解を解くキッカケになるかもしれません。

 まず最初の段階の子宮頚がん検診(細胞診)では、子宮の出口の細胞をこすり取りますが、それで陽性の際は1ミリほどの組織を数カ所、鉗子で切り取ります。後者は文字で読むと痛そうですが、熊田さんは1つ目について「痛くない」、2つ目は「引っ張られている」と語っていて、痛みは強くなかったようです。

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