関節炎から認知症予防まで…「ターメリック」がアメリカで注目される背景
日本では「ウコン」として知られるスパイス、ターメリックが、今アメリカで大きな注目を集めています。関節炎の緩和から腸内環境の改善、抗炎症作用、高血圧やコレステロールの抑制、さらには認知症予防まで、その効果は多岐にわたります。こうした健康効果から、ターメリックを日々の食事に取り入れることが推奨されています。
ターメリックは、生姜に似た植物「ウコン」の根茎を粉末にしたもので、古くからインド料理のスパイスや漢方薬として使われてきました。主成分は「クルクミン」と呼ばれる黄色のポリフェノール化合物で、健康へのさまざまな恩恵があることが知られています。現在アメリカは世界最大のターメリック輸入国となっています。
クルクミンの経口摂取による安全性と有効性については研究も進められており、多くのメディアがその効果や摂取方法を紹介しています。
たとえばGQ誌によると、健康効果を実感するためのターメリックパウダーの摂取量の目安は小さじ1杯で、関節痛の緩和など特定の目的で摂る場合は、1日3回までが推奨されています。ただし1日小さじ8杯を超えると、吐き気や下痢などの副作用が出る恐れがあるため、注意が必要としています。