著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(31)玄関横の小窓に明かり

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 林檎はひとり、宿直室を出た。

 特別捜査本部をちらと覗くと、地取り班が話し合っている。庄子の姿も、堂前の姿もなかった。

 二係の部屋を見る。

 庄子が着替えることなく、いつもの緩めたネクタイのスーツ姿のまま、ソファーにひとり座っていた。その目はまっすぐに、見え… 

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【連載】十二の眼

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