巨人入り乙坂智に横浜高時代の“とんでも伝説”…「何様のつもりだ!」元部長がブチ切れたことも
首位阪神と9.5ゲーム差の巨人が、駆け込み補強を行った。
得点力不足(14日現在235点でリーグ4位)の解消を期待されて加入した元DeNAの乙坂智(31)のことである。DeNAを退団して2022年からベネズエラ、メキシコ、米独立リーグなどを渡り歩いたところ、巨人に拾われた格好だ。
横浜高時代は現ソフトバンクの近藤健介と同期。同校の元部長・小倉清一郎氏はかつて「教え子の中でも手を焼いた一人」と振り返っていた。
気性が荒く、指導者に向かって「何でそんな練習をやらないといけないんですか?」と言い放ち、個人主義者で全体練習は大嫌い。一方で「スキルアップするから」と個人練習は必死でやる。春のセンバツまでは近藤が主将を務めたが、精神的に成長して欲しいということで主将を乙坂に変更すると、夏の大会直前に“事件”が起きた。
6月に入ろうかという頃、「寮生をレベルの高い10人だけにして欲しい」と直訴したというのだ。当時の横浜は通常時は23、24人の野球部員が寮で生活していた。夏の大会期間中は一体感を高めるため、30人ほどに増員していたそうだが、逆に「少数精鋭でレギュラーだけに厳選して」と要望。当然、小倉部長に「レベルが高いなんて何様のつもりだ! 野球はレギュラーだけでやっているわけじゃねえんだぞ!」と大目玉を食らったことは言うまでもない。