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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

CGMで運転中の低血糖が改善…週3回以上運転の患者30人が対象

公開日: 更新日:

 糖尿病の治療で一番問題となるのは低血糖です。糖尿病では血糖を下げるような薬を使うのですが、さまざまな理由により薬が効きすぎてしまうと、血糖は正常より低下して、低血糖という状態になります。重症の低血糖は、意識障害などを起こして脳にダメージを与え、低血糖を繰り返すことにより、糖尿病の患者さんの予後も悪化します。つまり、糖尿病の治療においては、血糖を下げながら低血糖は起こさない、ということが非常に重要なのです。

 それでは、低血糖を起こさないためにはどうすればいいのでしょうか? 指先などに針を刺して患者さんが測定する、血糖自己測定という方法がありますが、皮膚に針を刺すことは痛みを伴うので、負担が大きいのが問題でした。近年、持続血糖モニタリングシステム(CGM)という方法が開発され、一般の患者さんにも広く利用が可能となりました。

 最新のCGMは専用のパッチを皮膚に貼るだけで、2週間1分ごとに血糖を測定し続けることができる、というものです。その情報は専用のスマホアプリで見ることができます。

 今年の糖尿病の専門誌に掲載された研究によると、最新のアラート付きCGMを利用することにより、糖尿病で治療中の患者さんの、自動車運転中の低血糖発生率が大幅に改善した、という結果が報告されています。研究対象は運転が週3回以上のインスリン療法の患者さん30人です。

 CGMは糖尿病ドライバーの交通安全の切り札になるかもしれません。

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