夏の甲子園一番乗りの沖縄尚学は“買い”マーク…プロ注目の左腕が県大会4試合「40奪三振1失点」の衝撃
「来年のドラフト候補ですよ」
セ・リーグのスカウトがこう言った。
13日の沖縄大会決勝でエナジックスポーツを9-1で下し、全国のトップを切って夏の甲子園出場を決めた沖縄尚学の2年生左腕・末吉良丞のことだ。
この日は140キロ台後半のストレートとキレのある変化球で9回1失点、9奪三振。138球を投げて完投した。
なにしろ準決勝までの3試合は計20回を無失点、31奪三振、4四死球。失点はこの日が初めてだった。
「センバツに出た時点で175センチ、89キロとがっしりした体格。この夏はひと回り大きくなったと聞いている。ストレートの最速は150キロと球威があるうえ、低めに2種類のスライダーを投げ、制球もいい。まだ2年生でスタミナが気掛かりだけど、来年は嫌でも目立ちますよ」とは前出のスカウトだ。
沖縄尚学は春夏連続出場。センバツ初戦で、昨夏ベスト4のメンバーが多く残る青森山田に末吉が完投して6-3で勝利。2回戦で優勝した横浜(神奈川)に7-8で敗れたものの、150キロ右腕の織田翔希を3回途中4失点KOしたように打線も活発だ。この日の決勝では同様にセンバツに出場して1勝を挙げたエナジックスポーツから大量点を奪った。