スコッチグレイン 廣川雅一社長(1)靴底を接着剤で貼り付けるのではなく縫い付ける“一生もの”を低価格で提供
スコッチグレインという革靴のブランドがある。靴底を接着するのではなく縫い付ける、「グッドイヤーウェルト製法」を採用しており、ワンランク上の履き心地を味わうことができる。製造するのは、東京都墨田区のヒロカワ製靴。下町の中小企業が、有名アパレルブランドのOEMからいち早く脱却し、オリジナルブランドをいかに育て上げたのか。山あり谷ありの歴史を、2代目経営者の廣川雅一氏(68)に聞いた。
現在革靴の製法で主流なのは、靴底と本体を接着剤で貼り付ける「セメント製法」だ。製造工程は比較的シンプルで、価格も安くできる。
これに対してスコッチグレインが採用する「グッドイヤーウェルト製法」では、靴底と本体をミシンで縫い付ける。
工程が複雑なだけでなく、高い技術も要するため、どうしてもコスト高になってしまう。「高級靴によく採用されるこの製法の靴を、スタンダードな製品なら4万円弱で購入いただけます」と、廣川氏は胸を張る。
靴底は縫い付けてあるため、すり減ったら交換することが可能だ。
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