免許なしでも使える帰省中の便利な足…シェアサイクルが役立つ
親元に帰省した時、滞在中の足をどう確保するかは悩ましい問題だ。まず思い浮かぶのはレンタカーやカーシェアを活用することだが、店舗やステーションが限られるうえ、それなりの出費を覚悟しなければならない。最も安価な軽自動車を選んでも、48時間借りれば基本料だけで軽く1万円超えになってしまう。
加えてレンタカーなら追加の保険料や燃料費が上乗せされる。カーシェアで必要な時だけ短いレンタルを繰り返せば費用を抑える可能性はあるものの、近隣にステーションがなければ実現が難しい。
そこで注目してみたいのが近年確実に増えているシェアサイクルだ。2022年末のデータによると、政令市や特別区の約98%、県庁所在地の約74%、市の約30%、町村の約9%で導入されている。
ポート(借りる・返却ができる専用の駐輪場)の数も年々増え、19年には全国で約5000カ所だったのが、24年には約2万カ所まで増えている。
つまり地方でもある程度の都市部なら高い確率で利用できるわけで、天気さえ良ければ移動の足として十分に役立つ。しかも、最近は電動アシスト自転車が普及しているので、坂道でも足の疲労を感じにくい。ポートが多数あり、借りる場所と返却場所が異なる使い方ができるのも、レンタカーなどと違う強みだ。