個人情報ダダ漏れの実態…特殊詐欺グループが高齢者を狙い還付金詐欺などに悪用
特殊詐欺グループにとっては高齢者の方がだましやすく、介護保険料の還付金詐欺のターゲットになることから60~80代の男女に的を絞った。リストには氏名、年齢、住所、電話番号などが記載されていた。
「同社は卒業アルバムや社員名簿、アンケート調査など、あらゆる手段を使って個人情報を入手。法人名簿に関しては『米作農業』『定置網漁業』『認知症老人グループホーム』など業種を細かく分類していた。同社は過去にも『販売した名簿が詐欺に使われた』と指摘され、個人情報保護委員会から指導や勧告を受けていた。このように名簿販売をシノギにしている業者は全国に複数ある。その一方で特殊詐欺組織側も還付金詐欺、ロマンス詐欺、投資詐欺、強盗など、それぞれ専門分野が存在し、ジャンルに応じたリストを欲しがっている。回答者がもれなくギフト券をもらえるアンケート調査や、ネットショッピングは要注意。我々が想像する以上に個人情報がダダ漏れしています。それらの情報を名簿業者が収集し、ジャンル別に分類して犯罪組織に提供しているのです」(前出の捜査事情通)
いつどこで本人が知らないうちに個人情報が出回っているか、分からない。