仏教のタブーを越えたお墓とは?「メモリアルアートの大野屋」に聞いた
9月4日は語呂合わせから「供養の日」。この日を制定したメモリアルアートの大野屋は、1939年に石材店として創業。現在は、葬儀、墓石、仏壇、手元供養など、仏事に関する幅広いサービスを展開している。
1969年には業界に先駆け、お墓のローンをはじめ、その後、石材業界としては初となるテレビCMを開始。作曲家の小林亜星氏を起用し、話題となった。
もうひとつ、業界一番乗りがあるというが、何か? それが、最愛のペットと一緒に眠ることができる墓地「ウィズペット」だ。
「それまでペット専用墓地や納骨堂はあったものの、家族のお墓に『共に生きたペットも一緒に埋葬したい』という声を受け、霊園の協力を得て2003年に導入に至りました。古来、仏教の概念では人間の世界と動物の世界は異なるとされており、動物と一緒に供養されることがタブーであったため、導入当時はかなり珍しい取り組みでした。人のお墓と同様に墓石にペットの名前を刻んだり、生前の写真や足形の彫刻を施すなど、デザインにこだわる方も多いです。ペットと一緒にお墓参りに訪れる方の姿も多くみられ、墓域全体が明るい雰囲気になっています」(メモリアルアートの大野屋担当者)