「本みりん」と「みりん風調味料」はどう違うの? キング醸造に聞いた
お盆で親戚が集まるシーズン。おもてなしの料理に欠かせない「みりん」には3種類あるというのをご存じだろうか。
“日の出みりん”でおなじみのキング醸造(本社・兵庫県稲美町)の担当者に聞いてみた。
「主に『本みりん』『みりん風調味料』『みりんタイプ調味料』の3種類があります。本みりんは、米(もち米・うるち米)、米こうじ、焼酎や醸造アルコールを原料として造られる『酒類』です。アルコール分が約14%あり、食材の臭みを消したり、煮崩れを防いだり、味を染み込みやすくしたりする高い調理効果が特徴です」
一方、みりん風調味料は、水あめ(糖類)、米・米こうじの醸造調味料、米黒酢などをバランス良くブレンドした調味料だ。
「甘みをより引き出したいときや、てり・つやを出したいときにもおすすめ。もうひとつの『みりんタイプ調味料』は、本みりんと同様の製法で造られますが、製造過程で約2%の食塩を加えて飲用できないようにしたもの。アルコール分が10%ほど含まれているため、本みりんに近い調理効果が期待でき、塩味を取り入れたいときにもおすすめです」(前出の担当者)