JICAの「ホームタウン」事業撤退で損なわれる国益…排外主義的なデマ拡散で苦情殺到の異常事態

公開日: 更新日:

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は「こうしたことが続けば、日本の国益を損ねることになる」と、こう続ける。

「交流事業の対象だった国は天然資源が豊富なだけでなく、今後経済発展が見込まれ、日本企業の新たな進出先になる可能性がある。国際交流事業の縮小は、日本の弱体化につながる。また、中国やロシアといった『専制主義国』に、アフリカ諸国に積極進出する隙を与えてしまう。彼らの国際影響力を高めてしまうのです」

 今回の混乱は、今後も尾を引きそうだ。

「デマ拡散により政府の国際交流事業が撤回に追い込まれるのは、極めて異例。悪しき前例になりかねません。電話などの抗議作戦による成功体験が、今後は他の対象に広がっていくことが懸念されます」(五野井郁夫氏)

 文句を言ったもん勝ちで、日本の国際競争力の低下を招くのは、あまりにむなしい。「今後も国際交流を促進する取り組みは支援していく」(JICAの田中明彦理事長)の言葉が、せめてもの救いだ。

  ◇  ◇  ◇

 排外主義的は政治の世界にも蔓延しつつある。【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網