著者のコラム一覧
金森たかこマナー講師

大阪府出身。ビジネスマナー講師として、企業や行政機関などで講演・研修・コンサルを行う。フリーアナウンサーとしても活躍。

令和にふさわしい身だしなみを「3つの視点」からおさらい

公開日: 更新日:

②空気感

 身だしなみは見た目だけでなく、周囲に漂う雰囲気も含みます。香りや音、姿勢や所作は、その人の印象を形づくります。強い香水や無自覚な雑音は、相手の集中を妨げる一方、落ち着いた立ち居振る舞いや柔らかな声は安心感を与え、会話をスムーズにします。表情や態度、そして香り。視覚・聴覚・嗅覚を通して伝わる印象にまで気を配ることが、身だしなみの質を決めるのです。

③時代対応力

 リモート会議やSNSでの発信など、新しい環境が次々に広がっています。服装や言葉遣いのTPOに加え、画面越しの表情や照明、背景までがマナーの一部になりました。変化に応じてアップデートできる柔軟さが令和の身だしなみには欠かせません。

 また、コロナ禍を経てマスクの位置づけも変化しました。コロナ前は「表情がわかりづらい」と接客業では敬遠されていましたが、コロナ後は「マスクをしない方が不安を与える」状況になりました。つまり、形そのものにとらわれるのではなく「なぜそうするのか」という背景を理解し、状況に応じて判断していく力が求められているのです。

■まとめ

 清潔感、空気感、時代対応力、この3つを意識することで、今の時代にふさわしい身だしなみが完成します。あなたの身だしなみは、相手にどんな印象を届けているでしょうか。

【連載】それ間違いかも?ビジネスマナー常識チェック

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし