「香り」「音」など、視覚以外の要素でも相手に与える印象はガラリと変わる
身だしなみ編(7)
「身だしなみ」というと服装や髪形など見た目ばかりに意識が向きがちですが、実は「香り」や「音」といった視覚以外の要素も相手に与える印象を大きく左右します。
今回は、自分では気づきにくい「見えない身だしなみ」について考えてみましょう。
■香りのマナー
五感の中でも「嗅覚」は、最も原始的で本能に近い感覚といわれ、記憶や感情とも深く結びついています。ふとすれ違った瞬間の香りで昔の情景や人を思い出す……そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
ビジネスの場では、自分にとっての「いい香り」が、必ずしも好印象につながるとは限りません。近年は化学物質過敏症への理解も進み、自治体や一部企業では香料の使用を控える動きも見られます。
ここで注意したいのは、香りは「自分では気づきにくい」という点。香水や整髪料など日常使いの香りが強すぎていないか、汗や足のにおいといった生活臭に配慮できているかなど、客観的に見直す習慣を持ちたいものです。