「あと10分」で4時間待ち!“遅刻”擁護派の私がキレた瞬間。やっと来た友達の信じられない一言
遅刻許せる? 許せない?
みなさんは友人間での“遅刻”について、どう考えますか? 遅刻で友情に亀裂が入ったという衝撃エピソードを、みなさんにも共有したいと思います。
SNSでも、しばしば巻き起こる友人間での“遅刻”論争。
「1分でも遅刻は遅刻。あり得ない」「相手の時間を奪ってる自覚ある?」「仕事や大事な用事なら遅刻しないくせに、ナメてるよね」「10分くらいなら許せるかな」「遅れるって連絡が来たら、自由時間ができてラッキー!」など、いろんな意見があるそうようです。
筆者は、どちらかというと遅刻許容派。
私自身も完璧な10分前行動ができるタイプではないし、交通や天気の事情などでやむを得ず遅れることもあるだろうし、「まあ、あんまり遅くなるなら1杯奢ってもらおうかな(笑)」なんて感じで、とくに親しい間柄であれば多少の遅刻は気にしません。
ですが、はるなさん(32歳・仮名)の体験談を聞いて“遅刻は相手の時間を奪う行為”なのだと、あらためて考えさせられました…。
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最初は「お互いさま」だと思っていた
約10年前、私には共通の趣味がきっかけで仲良くなった友人・りえ(仮名)がいました。
当時はお互いに大学生で暇があり、毎週のように一緒に遊んでいたんです。
趣味が合うから話も弾むし、行きたいところも同じで、つねに楽しいことを共有できる関係でした。
すこし気になっていたのは、りえが“時間にルーズ”だったこと。待ち合わせには10分〜30分ほど遅刻してくるのがデフォルトだったんです。
でも、そのころは私自身も5〜10分の遅刻常習犯でした。
だから「お互いさまだよね」くらいに思っていて、むしろ、りえが自分より遅刻する前提で出かけるから余裕を持てるし、特別イライラすることもなかったんです。
繰り返される「ごめん、あと10分…」
ある日、私たちは12時に待ち合わせて遊ぶ予定を立てていました。
待ち合わせの10分前、いつものごとく「ごめん、15分くらい遅れる!」とりえからLINEが入り、近くの公園を散策して待つことに。
しかし、その日は15分経っても、りえは現れませんでした。
そして、りえからふたたび連絡が。
「ごめん…あと10分で着く」
そこからが長かったんです。
「やっぱりあと30分くらいかかりそう。ごめんね」
「あと少しでいけそう!」
「何回も申し訳ない…14時までには行けると思う」
どんどん遅くなっていく待ち合わせ。この時点で2時間の遅刻が確定。
理由を聞くと、りえは課題に必要な書類を受け取るべく、大学で教授を待っているそう。
教授との約束なら仕方ないかと思った私。
このあとも予定はないし、時間を潰す場所にも困らないしと、待つことにしたのです。
衝撃の4時間遅刻!
でも、結局2時間待っても、りえは来ず。
14時を過ぎて、こちらから「無理そうなら、今日はリスケしようか」と送ったんです。
そこから15時近くまで返答がなかったため、「また今度にしよう!」とひと言送って帰ろうかと思ったところに「本当にごめんね。16時には絶対行けるから…!」とLINEが入りました。
これで来なかったら今度こそ帰ろうと決意して、あと1時間だけ待つことに。
そして16時、待ち合わせから4時間経って、ついにりえがやってきました。
私、なんのために待ったの?
何度も謝るりえをなだめてカフェに入り、話すこと30分。
「今日は、このあと飲みに行こっか」
時間は押したけど、いまから楽しい時間を取り戻せればいいよねと思って、そう誘ったんです。
すると、りえから耳を疑う言葉が。
「このあと予定があって、17時には解散したいんだよね」
…は?
4時間も友達を待たせて、自分は1時間で帰るの? てか、なんでそれ先に言わないの?
それなら今日じゃなくて良かったよね? むしろ、今日じゃないほうが良かったよね?
私、なんのために待ったの!?
遅刻は相手の時間を縛ること
さすがに「は? それはないでしょ」と声が出そうなのを堪えて、その場は「そっか…じゃあまた今度だね」と返しましたが、心は完全シャットダウン。
その日を境に、私からりえに連絡をすることはなくなりました。なんとなく察したのか、りえからも誘われなくなり、疎遠なまま現在に至ります。
あのとき、大幅な遅刻がわかった時点で、日程変更に応じてくれていたなら。次に予定があることを、前もって伝えてくれていたなら。
私たちの友情がそこで途絶えてしまうことはなかったかもしれません。
りえとの友情はモヤモヤする結末になってしまったけれど、“時間にルーズ”なことは“相手の時間を雑に扱う”ことに繋がっていくのだと気づけたできごとでした。
もちろん、遅刻してしまうことは誰にでもありますよね。私もあれ以降はかなり気をつけていますが、それでもままならぬ事情で遅れてしまう日はあります。
でも、そんなときは、少しでも相手の時間を縛ってしまったこと、自分のために待っていてくれたことを忘れないよう心がけています。
(くらげ/ライター)


















