著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(110)令状なんてひつようねえよ

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

 それは堂前が渡部を「泳がせましょう」と言ったことに由来する。堂前ほどの刑事だ。4×3が渡部と接触することは、想定していたに決まっている。そこには、渡部への危険が伴うことも、承知していただろう。

 でも堂前は、渡部に尾行をつけて泳がせた。それはある意味、渡部を犠牲にしてでも… 

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【連載】十二の眼

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