著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(18)大東亜戦争調査会の挫折、戦勝国のエゴイズムによって「真相究明」が消えた

公開日: 更新日:
左から片山哲社会党委員長、吉田茂首相(自由党総裁)、幣原喜重郎進歩党総裁(1947=昭和22=年1月17日、首相官邸)/(C)共同通信社

 大東亜戦争調査会による「太平洋戦争の真因を政府が徹底調査する」という幣原喜重郎内閣の試みが、途中で挫折したのは極めて残念なことであった。

 私は、占領初期のこの試みが中止に追い込まれた原因は、戦勝国の思惑の違いが如実に反映したからだと思っている。今回はそのことについて触れ… 

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