霞ケ浦で“特定外来生物”のアメリカナマズを釣って食らう
アメリカナマズをご存じだろうか。日本各地で繁殖する特定外来生物で、最大1メートルを超える。ぶっといヒゲを何本もたくわえた不気味な顔つきは、水中で遭遇すれば思わずたじろぐ迫力だ。それでも「簡単に釣れる大物」「強烈な引きを楽しめる」といった理由から、いまや釣り人の格好のターゲットになりつつある。しかも見た目に反して「食べたらうまい」という声まで聞こえてくるではないか。
これは実際に釣って確かめるしかない。本紙記者はアメリカナマズが大量繁殖しているという霞ケ浦(茨城)に向かった。
広大な霞ケ浦だが、うじゃうじゃいるのだから、どこの岸からでも釣れるはずだ。まずはトイレに近いポイントを探す。地図アプリとにらめっこしながら決めたのは、湖のほとりにある大須賀津農村公園。湖畔へ車を走らせた。
到着時刻は夜中の3時。アメリカナマズは夜行性のため、夕方から明け方にかけてが狙い時だ。殺人的な酷暑でも、夜釣りなら涼しく快適。夏場にこそ向いている釣りかもしれない。釣れすぎても困るから、明け方までの短期決戦だ。
仕掛けは、多くの釣りサイトで紹介されるコイ釣り用の「吸い込み仕掛け」。道糸を亀形の中通しオモリに通し、スナップを付けて、仕掛けを装着。針は多すぎると管理が面倒なため、3本残してカットした。エサは専用の練り餌、鶏レバー、豚のホルモンを用意。ロッドスタンドに竿を3本立てかける。魚が食らいついた際に竿ごと持っていかれないよう、リールのドラグを緩めてその時を待った。
エサの交換頻度にはそれほど気を使う必要がないため、正直、暇だ。たばこをふかしながら、うつらうつら。いくらか空が明るんできた、その時だった。
「ジジジジーー!」
突然、リールから糸が吐き出された。穂先がビクンビクンと激しく脈打つ。慌てて竿を引っ掴んでドラグを締める。想像以上の引き。しばしの格闘の末、40センチほどのアメリカナマズが顔をのぞかせた。たしかに見た目はグロテスク。サイズ的にはやや物足りないが、これだけの手応えだ。大型はもっとすごいに違いない。俄然、気合が入る。
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