定年退職後スキルを活かすなら…高齢者歓迎のシルバー人材センター
地域の人たちの健康を守り、さまざまなイベントを企画している人といえば市区町村の保健師だ。自営業者など国保を対象とした健診とそのフォロー、妊婦さんのケア、子育て支援、精神保健など幅広い層に関わっている。
いずれも難しい仕事だが、特に頭を悩ませる問題のひとつが「趣味も社交性もない高齢者」の健康についてだ。
男性、中でもサラリーマンを定年退職して間もない人は、地域になかなか溶け込められない。そんな彼らを放置していると、運動不足で生活習慣病が悪化する恐れがある。これではいけないと健康教室や地域イベントへのお誘いをするのだが、参加者の多くは女性ということもあり男性は参加したがらない。無理もない、長年「会社」という別世界で経験を積み重ね、それなりの地位も築いてきたのに、みんな揃ってお遊戯的な内容では拍子抜けしてしまうからだ。実際、行政の高齢者向けイベントはその傾向が強い。
自分の親を頭に浮かべ、確かに地域に溶け込めていないなーーと感じたら、おススメしたいのが、シルバー人材センターへの入会だ。ここは定年退職などで埋もれてしまう高齢者の能力を地域のために役立て、報酬(配分金)を得ることができる。


















