大きく変わる「ストーカー規制法」…被害者の申し出がなくても警察の判断で警告が出せることに
さらに、これまでは「自宅や勤務先、学校の近くでの見張り行為」などが中心に取り締まられていましたが、改正後は「被害者が実際にいる場所」でのつきまといや押しかけも対象となります。つまり、どこにいても安心して過ごせるように、守られる範囲が広がるということです。
また、被害者の学校や職場などにも安全を守るよう配慮が求められます。加害者が関係先に侵入したり、探偵業者などを使って被害者の住所を調べることも制限される見込みです。被害者本人だけでなく、周囲の人や場所も含めて守るという考え方です。
今回の改正は、技術の進化に伴う新たなストーカー手口への対応と、被害者が声を上げにくい現状の打開を目的としています。今後は、警察がどれだけ迅速に職権で対応できるか、そして犯罪に法制度が柔軟に追随できるかが注目されます。



















