「絶対に離婚しますよ」妻の冷たい一言で45歳夫が覚醒。毎日コンビニ弁当でも“期限までには”別れたい理由

公開日: 更新日:
コクハク

45歳、妻の一言で目が覚めた

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。

 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

【冷酷と激情のあいだ~男性編~】

「いや〜、なんだかある意味、スッキリしました。妻との関係は、ずーーっとくすぶっていたというか。良くも悪くもないビミョーな関係を、10年以上続けていましたからね。

 はっきりと妻が『もうあなたのことは好きじゃない』と言っことで、俺も目が覚めたっていうか、吹っ切れたんですよね」

【読まれています】アラカン夫が気持ち悪い。43歳妻が悩む“ある要求”とは「レスは大歓迎だけど…」

修復する気はない

 意外にも晴れやかな口調で、こう話し始めたタツジさん。妻の言葉で、自分も妻への愛情が冷めていることに気づいたそうで、夫婦仲を修復するつもりはないと断言します。

「今さら、修復は無理ですよ。夫婦関係自体は今すぐにでも終わらせたいですね。でもねー、いざ離婚ってなると、一人暮らしの経験がないので不安です。

 結婚前も実家に住んでいたし、結婚をしてからはずっと妻と子どもと暮らしていましたからね。今から一人暮らしできるのか!? っていうのが、一番の課題です。

 あ、子どもの養育費はね、大学を卒業するまでキッチリ払おうと思っています。子どもに罪はないですから」

一人暮らしに大きな不安

 タツジさんは一人暮らしの日常にかなり不安があるようで、首をひねりつつ続けます。

「結婚も勢いだったから、離婚も勢いでしちゃったほうがいいのかな? やっぱり一人暮らしは、不安が大きいんですよね。

 掃除・洗濯・料理のどれも、ちゃんとやったことがないから、自分でできるのかなって。料理なんて今からできる気がしないし。毎日コンビニ弁当になりそう。

 でも今も妻には『もう俺の分は料理しなくていい』って伝えているので、毎日外食なんですよ。まあ、同じっちゃ同じなんですけどね。

 体調を崩したときや長期休暇も不安です。でもそんなのは結婚を続ける苦痛と比べたら、大したことないか」

密かに設けたある期限

 タツジさんは、生活基盤を整えてから離婚届を妻に渡そうと考えています。

「急ぐ必要もないけれど」と前置きしてから“ある期限”までには離婚を成立させたいと語気を強めました。

 その期限とは?

「退職金です。俺の退職金を妻には渡したくない。それなら早めに離婚したほうが良さそうだなって。俺を好きではない妻に、退職金を渡すほど馬鹿げた話はないでしょ?

 だからね、それまでには絶対に離婚しますよ。そこが俺にとって“締め切り”ですね。退職金を渡さずに済む今のうちの離婚は全然“アリ”なんですよね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

(並木まき/ライター・エディター)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし