「オバケ調査」の不動産コンサルタントが事故物件で体験 夫婦が亡くなった戸建てで起こった怪現象
買い手(借り手)のつかない事故物件に泊まり込み、「オバケ調査」をする不動産コンサルタント・児玉和俊さん。事故物件でも安心して住めることを証明し、不動産の価値を“戻す”取り組みをしている。近著「事故物件の、オバケ調査員 心理的瑕疵物件で起きた本当の話」(Gakken)では、児玉さんが体験した科学では証明できない出来事も綴られている。
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これまでに行った「オバケ調査」は、全国でおよそ200件。電話相談なども含まれるが、実際に泊まり込んで検証したのは70泊を越える。
「最初の調査依頼は四国からでした。本当は関東中心の予定だったんですけど、気づいたら全国展開になっていて…。そのなかで、『これは明らかにおかしい』と感じた物件は5〜6件です」
調査中の不思議な出来事でもっとも多いのは、機械のトラブルでパソコンが突然シャットダウンして二度と立ち上がらなくなったり、ブレーカーに異常はないのに照明器具の明かりが落ちたり、計測機器が壊れたり……。
「すべての記録をパソコンで取っているのですが、困るのはログが消えてしまうことですね。また、調査中に急に音が鳴ったり、誰もいないはずの場所に気配を感じたり、そういう突発的なことがあると怖いです。あるワンルームの話ですが、入居者が“視線を感じて気持ち悪いから住めない”と言って退去したんです。部屋に入ってみると、確かに左後ろから“見られている感覚”がある。でも、誰もいない。電磁波を測っても反応はゼロで、視線を感じた方向に鏡を向けてみても何も映らない。でも“誰かいる”気配がして視線だけを感じる。あれは不思議でしたね」


















