ダルビッシュの変貌に重なる大リーグの変化…スポーツは変わるから面白いのだ
今年も残りわずか。振り返れば、大谷、オオタニ、OHTANIの一年だった。オフには、巨人・岡本、ヤクルト・村上、西武・今井、楽天・則本ら有力選手が続々とメジャー挑戦を宣言と、変われば変わるものだ――。
野茂英雄が球団との確執から渡米したのは1995年で、ドジャースとはマイナー契約だった。トルネードがあっと驚く13勝、最多奪三振。近鉄で通算78勝した日本のエースが“新人王”を授かった……当時のメジャーは「日本野球は2A」という評価だったのだ。現在の流れはそうも映るが、なめたものじゃない。
日本の野球の最大の特徴は「試合数」だ。野球は複雑で、しかも瞬時の判断が求められる。慣れが必要だが、体系立った野球を子供の頃からこれだけこなしている国は他にない。好投手が育ち、好打者も生まれる。野茂の後を、松坂大輔、田中将大、伊良部秀輝、吉井理人、黒田博樹、佐々木主浩、斎藤隆、藤川、上原、岩隈……そうそうたる顔ぶれが「デカいのが」良かったメジャー野球を色彩豊かにしたと、私は思っている。
スポーツの魅力は変化だ。失敗し、学んで、変わる。世の中ではかなわない変化・進化がドラマを生み出す。


















