インフルエンザ早すぎる感染拡大のなぜ…11月から大流行、学級閉鎖は昨年同期比の12倍超

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 冬本番を前に、早くも感染が拡大している。

 厚労省は14日、全国約3000の定点医療機関から3~9日の1週間に報告されたインフルエンザの感染者数は8万4183人で、1機関当たり21.82人だったと発表した。前週比1.46倍だ。計5県で警報レベルとされる30人を上回り、最も多かったのは宮城(47.11人)で、埼玉(45.78人)、神奈川(36.57人)と続いた。既に全国的な流行が見られており、感染者数が減ったのは沖縄だけだった。

 学校への影響も深刻だ。休校や学年閉鎖、学級閉鎖となった小中高校は計3383校で、前週から1000校以上の増加だ。都内では9月からの累計で1125件の学級閉鎖や休校などがあり、昨年同時期(89件)の12倍超になっている。

■残暑から気温急低下

 例年は12月から流行するが、早すぎる感染拡大の背景には何があるのか。昭和医科大名誉教授の二木芳人氏(臨床感染症学)は、気候変動の影響を指摘する。

「今年は先月上旬まで厳しい残暑が続き、かと思えば、急に寒くなった。こうした激しい気温変化によって人々の体力が奪われ、免疫力が低下したのが一因ではないでしょうか。それに、今秋は快適な気温で過ごせるシーズンが短く、冷暖房で窓を閉め切ってしまう期間が長かった。換気が不十分になりがちだったことも、感染増に影響しているでしょう」

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