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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

日テレ菅谷大介アナが急逝…すい臓がんはほかのがんより消化管出血のリスクが高い

公開日: 更新日:

 日本テレビの菅谷大介アナウンサーが今月8日に急逝されたことが報じられました。3年前にすい臓がんであることを公表し、手術を受けて以来、順調に回復され、今月2日にはゴルフ中継の実況を担当。亡くなった前日もいつも通り仕事をされ、帰宅後に体調が急変し、8日午後1時6分に息を引き取ったそうです。報道によると、変わった様子はまったくなかったといいます。

 菅谷さんの闘病を解説する番組に私もゲストに呼ばれてから、何度かご一緒する機会があっただけに残念でなりません。日本テレビの発表によると、死因は消化管出血。まれなケースですが、今回は、なぜこのようなことが起こるのか掘り下げてみましょう。

 一般にがんが周りの臓器に浸潤して血管を傷つけると、消化管出血のリスクになります。すい臓がんでは、そのリスクがほかのがんに比べて高いとされるのです。

 すい臓がんの場合、怖いのは十二指腸への浸潤で、その影響で動脈が傷つくと、瘤ができます。その瘤は破れやすいため、破れると、大量出血につながり、命が奪われかねないのです。

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