自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ
やはり怒っているのか、それともただの牽制か──。自民党の麻生太郎副総裁(85)が、高市政権の経済政策に異論を唱え、関心を呼んでいる。
高市政権は、この臨時国会で巨額の補正予算案を成立させる方針だ。13日に開かれた自民党の会議では「例年通りの規模では物価上昇分に追いつけない」「20兆円規模を目指して欲しい」といった意見が飛びかったという。昨年の補正予算額13兆9000億円でさえ「規模が過大だ」との批判があったのに、昨年を大幅に上回るのは確実な情勢である。
「積極財政派」の高市首相も、大盤振る舞いするつもりだ。
ところが、麻生副総裁が同日、麻生派の会合で「単にいくら予算をつけるといったことだけでなく、お金を使わなくても大きな効果を生む政策、たとえば規制改革などもしっかり議論してほしい」と、水をかけたのだ。
■「積極財政派」vs「財政規律派」
もともと「積極財政派」の高市首相と、「財政規律派」の麻生副総裁は水と油。財務大臣を9年も務めた麻生氏は、財政規律を守りたい財務省の「守護神」のような存在だ。


















