片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない
「きょうは赤木雅子さんも傍聴にいらしております」
11月10日の衆議院予算委員会。立憲民主党の川内博史議員は、森友事件で命を絶った財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの妻が傍聴に来ていることを告げた。その瞬間、委員会室の議員たちが一斉に傍聴席を振り返った。片山さつき財務大臣も大臣席から見つめていることに、傍聴席の雅子さんは気付いた。その場にいた某国会関係者によると、
「あれで一気に予算委員会に緊張感が走りましたね」
場が引き締まったところで川内議員は新事実で切り込んでいく。高市首相は国有地値引きの根拠とされたゴミの量が大幅に少なかったことを新事実と認めながらも、再調査は必要ないという“苦しい”答弁に終始した。11日の記事でご紹介した通りだ。
さらに川内議員は二の矢を用意していた。国有地の売却後に近畿財務局が土地を管理する国土交通省大阪航空局に送った「債権発生通知」という文書。そこには売却額の根拠となる「評価調書」を添付するのがルールで、この時の通知にも添付したように記されている。


















