「タモリは面白いか」論争は不毛でしかない 話が通じない人との議論を“秒”で終わらせるコツ
頭ごなしに反論しても届かない
一口に「おもしろさ」と言ってもさまざまな尺度があるにもかかわらず、ヒカルさんは自分の信じる狭義の意味でしか測っておらず、「おもしろさ」の多様性を認めていないスタンスです。
ですから、ヒカルさんに対して頭ごなしにいきなり違う定義のおもしろさで反論しても、彼にはその真意が届かないでしょう。
議論が平行線をたどらないようにするためには、ヒカルさんの提唱する《個の言動で爆発的な爆笑を生み出すこと》もひとつの指標だと認めてあげる。そのうえで、しかし「おもしろさ」にはほかにもいろいろな指標があることを、ヒカルさんと認識共有する必要があったのです。
つまり、いきなり論破しようとするのではなく、理解し合おうという姿勢が重要だったのではないでしょうか。ヒカルさんの「おもしろさ」の判断の仕方は狭義な解釈だったため、「おもしろさ」にはもっとさまざまな角度から評価できる広義な解釈ができるのだと、彼に教えてあげれば不毛な議論はすぐに収束していたはずです。
■無駄な議論をしないコツ
みなさんも会社の同僚と話しているときに、「プロジェクトはどう進めるべきか」「後輩へどういう指導をしていくべきか」といった議論が勃発し、意見が割れてイライラしてしまったなんて経験があるかもしれません。
そんなときも闇雲にディスカッションするのではなく、まずプロジェクトはどんな結果を出せれば成功なのか、費やしたリソースに対しての成功確率の算出や、そのうえで失敗のリスクも覚悟できるのかといった認識を共有しておくべき。
後輩はどんな結果を出せる社員に育ってほしいのか、育成における労力・コストの認識、厳しく指導した場合のリスクをどこまで容認できるかといった認識も擦り合わせておくべきでしょう。
議論のテーマの定義付けや目指すゴールの定義付けが曖昧なままだと、話し合いが延々と平行線をたどり、みなさんの貴重な時間が無駄になりかねません。
逆に言えば、最初の段階できちんと定義を明確化し、認識を統一してから話し合えば、“秒”で議論が終わることもざらにあるのです。
■関連記事
-
日本の皇族存続への危機と「愛子天皇待望論」 男女平等「世界117位」の日本、古代は先進国だった? 16代の天皇のうち8代が女性だった「女帝の時代」
-
地名で分かる災害リスク (3)東京・港区愛宕の「アタ」も横浜・野毛の「ノゲ」も崖地 首都圏沿線の「丘」「台」は崩壊地名の可能性
-
世界初VTuber「キズナアイ」誕生10年 1260億円市場を生んだ開発者に聞く 2018年まで主流だった3Dモデルの製作費は3ケタ万円、「キズナアイ」が手掛ける地方創生と秋田の関わり
-
独身者5割時代へ あなたは結婚したい? 「あの人、もったいなかった…」ではもう遅い! 婚活男性を次々断る“ポイポイ婚活”女性の落とし穴
-
年金不安時代を生きるワーキングシニアの懊悩 ドヤ街「山谷」の憩いの場・玉姫公園で見た異様な光景 「倒れている人がいるのが当たり前」という“異世界”を目の当たりに
-
人生100年時代の歩き方 林真理子が語る70歳のたしなみ【後編】日大理事長を引き受けて「こんなはずじゃなかった」と苦笑いした理由


















