著者のコラム一覧
大竹聡ライター

1963年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告代理店、編集プロダクションなどを経てフリーに。2002年には仲間と共にミニコミ誌「酒とつまみ」を創刊した。主な著書に「酒呑まれ」「ずぶ六の四季」「レモンサワー」「五〇年酒場へ行こう」「最高の日本酒」「多摩川飲み下り」「酒場とコロナ」など。酒、酒場にまつわるエッセイ、レポート、小説などを執筆。月刊誌「あまから手帖」にて関西のバーについてのエッセイ「クロージング・タイム」を、マネーポストWEBにて「大竹聡の昼酒御免!」を連載中。最新刊は「酒好きの記」(集英社新書)

(42)酷暑の午後の涼み酒

公開日: 更新日:

 やはり、ここは、酒でしょう。

 先般は、バーに入った。午後早くからの取材を終えて、緊張も解けたところで、ひどく渇いていることに気づいた。幸いなことに、近くに午後2時から開けているバーがある。場所は銀座2丁目。「たか坂」というバーだ。

 日比谷から銀座2丁目まで汗を垂らし、口中カラカラに渇きつつ、私は勢いよく歩いた。

 静かな店内には、2人の先客がいて、静かに飲んでいた。

 頼んだのはジンフィズだ。オーナーバーテンダーの高坂壮一さんは、銀座三笠会館地下にあった「BAR5517」で、名バーテンダー稲田春夫さんの右腕として活躍した後、いまの店をオープンした。高坂さんと私はもう25年くらいの付き合いになる。

 うまそうなジンフィズが出てきた。これは言ってみればジン入りのレモンスカッシュ。渇いた咽喉に最高の快楽をもたらす。酷暑の午後の駆けつけジンフィズほどうまいものは、そうそう見当たらないと思う。

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