狭い世界で生きるシニア男性が夢を託す大谷翔平は自身のアバターなのか? テレビの向こうで繰り広げられる「代理戦争」に自らを投影してしのぐ「人生の残り時間」
大谷を「鬼推し」するリタイアしたおじさんたち
大谷翔平は日本のシニア男性にとって、もはや「孫」であり、「自分の分身」である。さしずめ、「シニア男性の夢にシンクロする分身」とでも言えばよいのではないだろうか。
2025年のワールドシリーズなどにおける性別・年代別の視聴分析を見ると、65歳以上の男性の視聴率は突出して高いことが分かっている(一部データで同層の視聴率が13.7%を記録)。
これはテレビ視聴率が低迷する昨今において、さらにはテレビ視聴者がほとんどいない午前中においては驚異的な数字だ。この数字を底上げしているのは、リタイアしたおじさんたちである。
また、笹川スポーツ財団が実施した「スポーツライフに関する調査」の「好きなスポーツ選手」では、60歳代と70歳以上の回答は半分以上が「大谷翔平」を挙げており、大谷を「鬼推し」するシニアの実像が浮かび上がる。


















