閑散とした表通りに対して“奥のエリア”は熱気ムンムン

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 1月8日、東京都に再び緊急事態宣言が発令された。世間にただよう空気は、前回の時と比べるとどこか緩い。度重なる要請により、人々の意識は慣れっこになってきてしまったか。

 ではこのコロナ禍、何かにつけて注目を集めてきた夜の歌舞伎町は、今回の宣言を受け、どんな様子なのか。8~12日の夜、現地を歩いてみた。

 3連休を挟んでいたが、結論から言えば、全体的に歌舞伎町の夜の人通りはかなり減っていた。営業時間の短縮に関しては、それなりに守られているように思う。お達しの夜8時になると、飲食店から追い出されるように出てくる客で、「セントラルロード」や「一番街」などのメイン通りは、一時的にラッシュの様相を呈するのだが、その波が引けば、9~10時以降は閑散とする。

 とりわけ、ここ1年のコロナ禍による未曽有の不景気により、そもそも休業中の店舗や空きテナントが目立つ「海老通り裏」などは真っ暗で廃虚のように寂しい(写真①)。「さくら通り」のバーの入り口には、こんな張り紙をしていた(写真②)。

ホストクラブの経営者が続々「ボーイズバー」を開店

「毎日の売上より保障額が上まわりましたので、時短します!!」

 1日6万円という要請協力金の額は、不況吹きすさぶ日本一の繁華街にとっても、ある意味、オイシイのだろう。

 ただメイン通りではなく、歌舞伎町の奥のエリア、「花道通り」の北側などは、また様子が違ってくる。夜8時以降も人が減らないどころか、時間が遅くなるにつれ、賑やかさが増すのだ。

 目に付く人種は、ホスト風情の若い男連中と、その客とおぼしき水商売風の女たち。マスクをしている人がほとんどだが、泥酔している人もいる。行政から感染の温床としてホストクラブがやり玉に挙げられていた時期は過ぎたが、最近の“夜の街関連”について歌舞伎町のホストはこう語る。

「世間から叩かれたからこそ、ホスト業界は考えたんです。どうやって儲けていけばいいのかと。その結果、昨年の夏くらいからホストクラブの経営者が続々、『ボーイズバー』をオープンさせています。ホストクラブに来た女性客に“アフター”で使わせることにより、お金を回そうという算段で。これが大当たりしてますね」

宣言以降に往来のタクシーが急増

 女性客にとって、普通にホストクラブへ行くよりも、お気に入りのホストと安く飲めるということもはやっている理由らしい。

 今回の宣言後も、こうした夜の街関連の活況は変わっていないように見える。印象的なのは、「区役所通り」の光景だ。

 1月8日、雑居ビルの前にスタンド花がズラリと並んでいた。見れば、ホストクラブの新規オープンだった(写真③)。

 また宣言以降、毎晩、往来のタクシーの数が急増している。運転手の一人が言っていた。

「外出自粛の時期ですからね、夜、普通に町を走っても、なかなかお客さんを拾えないんです。だから夜のお店に期待し、タクシーが歌舞伎町へ集まってきてるんですよ」

▽取材・文=仙頭正教(せんとう・まさのり) 1978年、高知県生まれ。「裏モノJAPAN」(鉄人社)編集者。ほぼ毎日、歌舞伎町に足を運び、個人的に毎月2回「歌舞伎町観察ツアー」を開催中。Twitter:sento1025

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