死刑囚が執行直前に減刑→数時間後に意識不明…米オクラホマ州立刑務所で起こった衝撃な出来事
今月13日朝、米オクラホマ州立刑務所で、トレメイン・ウッド(46)という死刑囚に対する刑の執行が予定されていたが、そのわずか数分前に終身刑(仮釈放なし)に減刑され、中止に。恩赦・仮釈放委員会の推奨を受け、州知事が減刑を決定したのだ。
ところがその数時間後、ウッドが独房で意識不明の状態で発見され、病院に緊急搬送されるという衝撃的な出来事が起きた。ウッドは命を取り留めて15日現在、回復中だ。原因は死刑執行にともなう極度のストレスと脱水症状と診断された。
この出来事は、死刑制度の非人道性を改めて浮き彫りにし、死刑制度のあり方をめぐる議論を再燃させている。オクラホマ反死刑同盟は14日に集会を開き、「命の尊厳」を訴えた。一方、保守派からは「被害者軽視」と反発も上がっている。
事の起こりは2002年に起きた残虐な強盗殺人事件。ウッドは兄と共に当時19歳だった男性をホテルにおびき出して金を奪い取ろうとしたが、抵抗されたため、ナイフで何回も刺して殺害。裁判の結果、ウッドには死刑が、兄には終身刑(仮釈放なし)の判決が下された。その後、兄は19年に42歳で獄中死した。
執行の朝、ウッドは家族と面会し、前日夜には「最後の晩餐」も取った。メニューは「ナマズのフライ」だったそうだ。

















