英国も導入する16歳未満のSNS規制に脳外科医が異論「欧米で広がるスマホ脳はナンセンス。自律神経の異常ですから」

公開日: 更新日:

「副交感神経の機能が極端に弱まるため、うつ症状が強くなりやすい」

 先行する豪州では、規制が機能していない実態も浮かび上がる。ネット安全利用に関する慈善団体、モリー・ローズ財団が今年4月に行った調査によると、禁止前にSNSアカウントを持っていた12~15歳のうち61%が禁止後も1つ以上のアカウントにアクセスできていたという。

 規制は必ず抜け道を生む。うつをはじめとするSNS利用による身体症状の根本的な原因はどこにあり、どうすれば解決できるのか。

「根本的な原因は、交感神経と副交感神経からなる自律神経障害です。特に副交感神経の機能が極端に弱まるため、うつ症状が強くなりやすい。自律神経は体の隅々まで延びて、消化器機能や体温調節、瞳孔の調節、心拍機能などありとあらゆるもののバランスを取っています。幅広い症状が現れることも、自律神経の異常で説明がつく。私の外来には、自殺に失敗したほど苦しんだ患者さんが来られますが、自律神経の治療でうつ症状も消化器症状も、すべてキレイに治る。治療が終われば、SNSを利用しても再び苦しむことはありません。ではなぜ自律神経が障害されるのか? 長時間のスマホ利用で猫背になると、首への負担が強まり、首を通る自律神経も強く障害を受けるのです」

 SNSを規制するより適切な利用法を教えるべきだろう。首への負担を和らげるには、「15分に1回、後頭部に両手を当てながらゆっくりと30秒かけて首を背中側に倒して、猫背の解消に努めることです」という。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    近鉄「しまかぜ」(大阪難波~賢島、京都~賢島、近鉄名古屋~賢島)見て、飲んで、食べて、くつろいで…伊勢志摩まで充実の2時間強

  2. 2

    なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

  3. 3

    男性シニアの再就職は元公務員でもこんなに難しい 中高年がハマりやすい「リスキリング」の落とし穴

  4. 4

    関東で震度5弱の地震…ズドンと衝撃→長い揺れナゼ? 気になる首都直下型地震との関連性を専門家に聞いた

  5. 5

    小室圭氏実家はポリスボックスで過去に物議…旧宮家の養子案「皇族になれる資格を持つ人間」が増えたら危惧されること

  1. 6

    能登、トカラ列島、八戸に続き鳥取・島根で震度5強の揺れ…気になる「次の震源地」はどこだ?

  2. 7

    5年に1度の皇室と旧宮家の交流の場「菊栄親睦会」は2014年から開催されず…関係性の変化と養子案の皮肉

  3. 8

    シカとイノシシは殺処分だが…兵庫県多可町が「錯誤捕獲」したクマを放獸のナゼ

  4. 9

    前代未聞! 焼津市役所職員が「兼業」で全国歌手デビュー 地元イベントで歌っていたらレコード会社の目に留まり…

  5. 10

    全国で相次ぐクマ情報 宇都宮、仙台、京都、そして東京23区…「まさか」とはいえない出没警戒スポット

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  2. 2

    佐々木麟太郎をMLBドラフト大改革が直撃…スタンフォード大残留なら契約金大幅減も

  3. 3

    ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花

  4. 4

    古賀千景議員の「自衛隊」発言はそんなに的ハズレか? 得したのは“怒ってみせた”進次郎防衛相だけ

  5. 5

    トランプ大統領と高市首相がG7夕食会で「口論」し他国首脳が仲裁に? 仏メディアが報道の驚愕

  1. 6

    いよいよ“詰み”始めた高市首相…中傷動画疑惑めぐる答弁破綻で土俵際、週明け衆参集中審議が見もの

  2. 7

    白石聖は「豊臣兄弟!」代役から7月連ドラヒロインに大抜擢 “ラッキーガール”にかかる期待とリスク

  3. 8

    和久田麻由子アナ成功のカギは、“NHKの鎧”を脱いで個性を出せるかにある

  4. 9

    『ゴールデン・ビートルズ』という謎のLPを棚からひとつかみ

  5. 10

    「24時間テレビ」目玉のチャリティーマラソン走る最有力候補の実名続々!ウッチャンが初の総合司会