菅官房長官の後押しも? 格安スマホの日本通信が面白い
先週ストップ高も交えて急騰した日本通信(9424)。材料実現の可能性大で面白い?
格安スマホ事業を営む日本通信が、「音声サービス料金の大幅引き下げの裁定を総務大臣に求めた」と、メディア一が斉に報じ、19日(火)にストップ高、翌日も商いを伴って高値を更新した。ただ、出来高が1日で2億弱に達した事もあり、週後半の株価は調整モードとなっている。
しかし、菅官房長官は以前より、「携帯料金は高すぎるので、4割程度引き下げられる事が望ましい」と発言し、楽天の携帯電話事業参入も歓迎していた。残念ながら楽天モバイルの基地局整備などの遅れにより、同社の事業開始時期も不透明になり、既存キャリアも料金引き下げを進めていない。
格安スマホ会社が、キャリアに払うデータ通信の卸料金は、総務省の算定基準に基づき引下げが進み、ユーザー料金はキャリアも格安スマホも大差ない状況になってきている。しかし、音声通信の卸料金は2011年以降低下していず、定額かけ放題プランを導入しているキャリアに対し、格安スマホが不利な状態に追い込まれている。