有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

東京機械製作所<下>香港系投資会社による買収騒ぎ、新聞・通信40社が書簡

公開日: 更新日:

 最古の新聞輪転機メーカー、東京機械製作所に対して、中国・香港系金融会社傘下の投資会社・アジア開発キャピタルが買収を仕掛けたことに、新聞・通信40社が懸念を表明。政府が情報収集に乗り出す騒ぎとなった。

 新聞・通信40社は今年9月10日、東京機械株式の買い占めに「強い危機感」を表明する書簡を東京機械に送り、東京機械は即日、開示した。書簡には各社の経営トップが名を連ねていた。

 読売新聞グループ本社・山口寿一社長、朝日新聞社・中村史郎社長、毎日新聞社・丸山昌宏社長のほか、日本経済新聞、産業経済新聞の社長や、ブロック紙では中日新聞、北海道新聞など。

 通信社は一般社団法人共同通信社、時事通信社の社長が連名で次のように懸念を表明した。

〈私たち新聞各社は、貴社が「強い危機感」を持たざるを得ない状況が続き、貴社の日常の業務運営や貴社の先行きに支障が生じることに懸念を抱いております。(中略)国内の主要な新聞社の過半に当たる約40社は貴社製の輪転機を使用しています。輪転機のセット数(台数)で見ても、現在国内で稼働中の約430セットの大型新聞輪転機のうち、40%以上が貴社製です。新聞は日々発行することで社会的使命を果たす媒体であり、時に号外等の臨時の印刷もあります。このため、新聞輪転機は365日いついかなる時も正常に稼働していることが必要となります>

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷翔平「初の本塁打王」は最終試合までヒリヒリか…ヤ軍ジャッジ固め打ちで猛チャージ

    大谷翔平「初の本塁打王」は最終試合までヒリヒリか…ヤ軍ジャッジ固め打ちで猛チャージ

  2. 2
    元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」

    元シブがき隊・本木雅弘はなぜ潰されなかった? 奥山和由氏が明かしたメリー氏の「圧力」

  3. 3
    CMや配信で復活の兆しも…「のん」が干された決定的な理由

    CMや配信で復活の兆しも…「のん」が干された決定的な理由

  4. 4
    元キスマイ、元V6メンバーが相次いで告発…現役グループの“性加害被害”にジャニオタ悲鳴

    元キスマイ、元V6メンバーが相次いで告発…現役グループの“性加害被害”にジャニオタ悲鳴

  5. 5
    中森明菜がマッチ宅で自殺未遂…「金屏風前会見」の顛末

    中森明菜がマッチ宅で自殺未遂…「金屏風前会見」の顛末

  1. 6
    東山紀之新社長の二面性、TVマンが見た“ウラ”の顔は「番組降板時にCPを睨みつけ、無言で楽屋に…」

    東山紀之新社長の二面性、TVマンが見た“ウラ”の顔は「番組降板時にCPを睨みつけ、無言で楽屋に…」

  2. 7
    大関・貴景勝の4度目Vに批判殺到!優勝決定戦で平幕相手に「小細工&注文相撲」の愚策

    大関・貴景勝の4度目Vに批判殺到!優勝決定戦で平幕相手に「小細工&注文相撲」の愚策

  3. 8
    麻生太郎副総裁が公明党を「がん」呼ばわりの大暴言! 自公関係は再び決裂か?

    麻生太郎副総裁が公明党を「がん」呼ばわりの大暴言! 自公関係は再び決裂か?

  4. 9
    NHK「どうする家康」…ジャニーズ4人出演の“メルヘン大河”でも視聴率10%キープのナゾ

    NHK「どうする家康」…ジャニーズ4人出演の“メルヘン大河”でも視聴率10%キープのナゾ

  5. 10
    大阪万博パビリオン建設「時間切れ」に現実味…参加予定のチェコが明かした“盲点”とは

    大阪万博パビリオン建設「時間切れ」に現実味…参加予定のチェコが明かした“盲点”とは