サイバーエージェント(上) 創業社長・藤田晋氏「3年後に社長を譲る」宣言の波紋
IT大手サイバーエージェント(東証プライム上場)の創業者で代表取締役社長の藤田晋(50)は3月20日、自身のブログで「2026年に新社長を内部から昇格させ、会長になることを決めた」と表明した。会長兼CEO(最高経営責任者)にはとどまる。
藤田は5月に50歳を迎えた。プライム上場企業の社長としてはまだまだ若いが、「(インターネットテレビ局の)AbemaTVをしっかりやり遂げ、最後の大仕事として会社がずっと成長していくためのサクセッション(後継者育成)を遂行する」とつづった。
その布石として、経営についての考えをまとめた「引き継ぎ書」を作成。16人の後継者候補を選び出し、研修の真っ最中だという。
■USEN-NEXT HOLDINGS社長CEOの宇野康秀とは師弟関係
藤田は福井県鯖江市の生まれ。青山学院大学経営学部を卒業。1997年、人材派遣会社のインテリジェンス(現・パーソルキャリア)に入社。師弟関係を結ぶ人物と出会う。USEN-NEXT HOLDINGS(東証プライム上場)社長CEOの宇野康秀(59)である。