大阪万博にイスラエル正式参加…「いのち輝く」理念から乖離も日本「NO」言えない情けなさ

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 一方、国際社会の目はイスラエルに厳しい。国連安全保障理事会は先月25日、即時停戦を求める決議を採択。国際司法裁判所は同28日、ガザへの人道支援など追加の暫定措置を取るよう命じた。国連のグテレス事務総長も「国際人道法違反だ」と明確に非難している。

あの米国ですら、イスラエルに即時停戦を求める安保理決議に拒否権を発動しなくなり、高まる国際社会からの批判に音を上げている。日本が万博参加を認めずとも問題はないのに、参加容認とは国際世論を見誤っているとしか思えません。かつてアパルトヘイト政策を敷いていた南アフリカは五輪から追放されました。イスラエルの行動は少なくともパレスチナへのアパルトヘイトであり、日本政府は万博参加に『ノー』を突き付けてしかるべきです」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 対応のダブルスタンダードは「名誉白人」のしぐさそのもの。いよいよ「いのち輝く」万博とは程遠くなってきた。

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