大阪市が試算公表…大阪万博会期中やっぱり渋滞発生、原因はカジノ工事と丸かぶりのマヌケ

公開日: 更新日:

 やっぱりだ。2025年大阪・関西万博について、大阪市が開催期間中に会場周辺で起きる交通渋滞の試算結果を初めて公表。会場最寄りの阪神高速「湾岸舞洲出口」が渋滞すると予測した。週末や会期後半を中心に期間中の6割にあたる日数で午前8~10時台に交通容量を超過する見込みだ。

「一般道が容量オーバーすると、信号が赤から青に変わっても、待機中の車の一部は通行できず、もう一度、赤信号で待たされます。高速の出口だと、車がつかえて制限速度での通過は困難です」(試算した大阪市建設局臨海地域事業調整担当)

 夢洲への車両ルートは2本のみ。その1つの「夢舞大橋」を走る高速は万博に向け、4車線から6車線に拡幅。予算2億円を投じたのに、結局、会場最寄りの出口は渋滞予測だ。他に試算した5地点は交通容量内に収まったものの、うち3地点は午前のピーク時には90~97%の交通量に達し、混雑が予想される。

 理由は万博開催とその先のカジノ(IR)開業工事が重なるため。工事は25年春から本格化し、万博の会期中と丸かぶり。工事車両はピーク時に1日あたり2182台と予想される。

 一方、万博の来場者数は2820万人と見込み、関連のシャトルバスや来場者車両の予測は1日あたり最大4000台。現在の交通量とは別に1日約6200台が脆弱なアクセスルートに殺到するのだ。

 しかも、何とか渋滞を抜け出しても自家用車は万博会場には入れない。会場からおおむね15キロ圏内にある駐車場からバスに乗り換える「パークアンドライド方式」を採用し、万博リングに到着する頃にはもうクタクタだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理