著者のコラム一覧
金子勝慶大名誉教授

1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。法政大学経済学部教授、慶應義塾大学経済学部教授などを経て現職。慶応義塾大学名誉教授。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。近著「平成経済 衰退の本質」など著書多数。新聞、雑誌、ネットメディアにも多数寄稿している。

円安抑止効果を失った「植田バターナイフ」日銀の機能不全

公開日: 更新日:
出し惜しみし過ぎて円安抑止効果を失う(日銀の植田和男総裁)/(C)日刊ゲンダイ

 日銀が3月19日にマイナス金利の解除を決めた。にもかかわらず、円安が止まらない。本来、マイナス金利を解除すれば、円高に修正されるはずだが、実態はそうなっていない。

 当然だ。実はマイナス金利は2月半ば過ぎから、既に解消されていたのである。つまり、日銀によるマイナス金利の解… 

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