川勝平太・静岡県知事辞任…リニア建設めぐり今後はJR東海と県側で相互に譲歩か

公開日: 更新日:

 でも、両者にあった「わだかまり」が消えれば、空気は変わる。

 ある国会議員に聞いたが、静岡県が新空港をつくろうとしたとき、空港の下に新しい駅をつくってほしいとJR東海へ要請したが、JR東海を率いていた葛西敬之氏が「そんな離れたところに無理」と断り、県を落胆させたそうだ。

 リニアも静岡県はトンネルで通過するだけで、地元に何の恩恵もない。リニアに対する静岡県民の冷ややかさは有名だ。

 でも、JR東海幹部のなかに「静岡県へ何かメリットを提供してもいいのでは」と思ってきたむきもいる。葛西氏は亡くなり、リニア建設に反対してきた知事も去れば、歩み寄りが出ておかしくない。

 あり得るな。関係市町村には、観光誘致などでJR東海と連携を望む声が多い。県庁職員たちも同様だ。次の知事にどういう人がなるかだが、もう互いに譲り合うべきだと考えるのではないか。

 それが地元経済には一番だ。JR東海がいい譲歩案を練ることを、期待したいね。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    「SIAM SHADE」DAITAがメンバー4人を提訴報道…人気バンドを巡る金銭問題と、「GLAY」は別格のワケ

  2. 7

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 10

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議